Material's(材料)水貼りテープ

カルトナージュと水貼りテープ

カルトナージュをするのに欠かせないもののひとつが『水貼りテープ』。地味な存在のようで仕事はしっかりです。紙テープのようにロール状になっていて、裏側には水分を含むと接着できる糊がついているんです。郵便切手のような感じですね。水貼りテープは必要なサイズをクラフト用のハサミでカットして使います。色は画像のような白とベージュの他に黒などもあり通販などで簡単に買うことができます。

これって何に使うの?と思うかたも多いと思いますが、いろんな場面でいい仕事をしてくれるアイテムなんですよ。カルトナージュはカルトン同士を専用のグルーで貼って組み立てていくのですが、その際に補強用として使います。必要なサイズをカットして補強したい部分に上からテープを貼ります。白とベージュ、これはカルトンの色とカルトナージュしたい生地の色の関係で選ぶことになります。もしも、厚みがなく色味の淡い生地を貼りたくて下地のカルトンの色が表に響いてしまうようなときは、カルトンも水貼りテープも考慮しなくてはなりません。白いカルトンに白い水貼りテープでベースを整えておくと、主役の生地が明るくムラなく表現できます。逆に、厚みがある生地や色が濃い場合にはグレーカルトンにベージュの水貼りテープでも影響がでないということになります。


そして、カルトナージュでは装飾にタッセルや割りピンなどもたびたび使います。使いたくなります(*´ー`)その装飾を裏から水貼りテープで補強します。こんなに薄い紙が?と思うけれどかなり頼りがいのあるアイテムなのです。右端にちょこっと写っているのは、カットした水貼りテープ。よく見ると、角の部分が斜めにカッとされているのがお分かりいただけると思います。これにもちゃんと意味があるんです。またご説明できる機会に。。。


水貼りテープは、文字通り糊面に水をつければ接着できるようになっています。カルトナージュでは水で濡らして切手のように使用する人もいれば、水で濡らさずにグルーで接着する人もいます。日本ヴォーグのフレンチメゾンデコールのカリキュラムでは水貼りテープはグルーを使って接着するように統一されているようです。




テープと言えば、マスキングテープはもう一家に何個?というほど日常に浸透していますね。マスキングテープも本来は陰の存在だったのに、カラフルな色柄のバリエーションが揃ってラッピングやデコれるアイテムとして主役の座に。カルトナージュをする時にもマスキングテープを利用することがあります。

MISTRAL(ミストラル)

MISTRAL(ミストラル)ではフランスの伝統工芸のカルトナージュの作品、カルトナージュとの関わりが深いタッセルなどをご紹介しています。日本ヴォーグ社で人気の講座『フレンチメゾンデコール』のレッスンで学べるカルトナージュ技法による素敵な作品もご紹介します。美しいファブリック、お裁縫箱の中のレースやお気に入りのリボンなどさまざまな素材を使ってハンドメイドで制作しています。